WEBツールズではブラウザで使えるアプリケーションを中心に紹介していますが、今回はお手持ちのパソコンにインストールして利用するフリーソフト(検索順位チェックツールのGRCのように)である「FreeMind(フリーマインド)」について解説します。
FreeMind(フリーマインド)でサイト設計やサジェストワードの整理をすると思いのほか作業がスムーズに出来たのでぜひ皆さんに紹介したいと思いました。
サイト設計をするうえでサジェストワードベースでやっている人も結構多いと思いますが、僕も基本的にはサジェストベースでやっています。
マインドマップは比較的使っている人も多い手法でソフトやアプリも多くありますが、今回紹介するFreeMind(フリーマインド)は完全無料で操作も簡単です。会員登録も必要ないです。
地味に僕がここ最近一番気に入っているツールでもあります。
サイト設計じゃなくても、仕事の思考整理やアイデア出しに使っても良いのですが、今回はサイトを作成する際に行う作業である「サジェスト整理」をやっていきたいと思います。
FreeMindのダウンロード
日本語のFreeMindダウンロードページを載せておきます。
FreeMind-Windows-Installer-1.1.0_Beta_2-max.exe (日付: 2016-02-05, サイズ: 40.46 MB)
記事執筆時点ではこれが最新インストーラーでした。
最新版のインストーラーをダウンロードしてください。
インストール:FreeMindの言語
FreeMindのインストールはダウンロードしたインストーラーを起動させ、規約に同意するなど画面の指示に従っていけば、1~2分で完了する簡単なものです。
ソフトそのものは日本語化していますし、日本語を普通に打ち込むことが出来ますし、ほとんどの機能がアイコンになっていてソフトの言語は何でもいいと思います。
日本語対応していますが、インストール時の言語設定に日本語はありませんでした。
なので「English」を選択しておけばいいでしょう。
FreeMindの活用事例(僕の)
厳密に言ってしまうと、本来一般的とされているマインドマップの使い方と若干違う気はしますが、Goodkeyword(無料サジェスト出力ツール)などでサジェストワードを取得し、それを分類していく際にFreeMindを使うといった感じです。
別にFreeMindを使わなくてもやれる作業ですが、マインドマップの形で分類したものがあると、視覚的にサイトの設計が浮かび上がってくるので作業は格段にしやすいです。
サジェスト分類(Goodkeywordと併用)
まずはメインワードにしたいキーワードをGoodkeywordに打ち込んで、サジェストリストを取得します。
Goodkeywordが分からない人はこっちも読んでください。
画像の例だとメインワード「札幌時計台」のサジェストリストを取得できました。
基本Googleのサジェストを使えばよいですが、お好みでBingなどを参考にしても良いです。
(ギャンブルジャンルなどはGoogleサジェストが取得できない場合もある)

一部ジャンルではBingのサジェストを使うこともあるよ
検索意図で分類
あとは出てきたサジェストリストを検索意図ごとに分類していきます。
このようにFreeMindに書き込んでいくと良いでしょう。
お好みで背景色や文字色、アイコンなどもワンクリックでつけられます。
しかし、簡単に分類と言っても作業としては結構あります。
検索意図を知るには
検索意図はキーワードそのものに惑わされないで「実際に自分で検索してみる」事が大事です。
Googleの検索結果は100%ではないにしろ検索者のニーズや欲望を満たせるようにランキングされているので、かなり参考になります。
少なくとも自分の感覚で検索の意図を考えるよりも正しい検索意図になっている可能性が高いです。
検索結果に出てきた最低でも10件。出来れば15件、20件とよく読むようにします。
検索意図を検索結果のページから読み取るスキルが非常に大切です。
マインドマップをサイトマップの原型に
FreeMindでマインドマップを作り終えて満足してはだめです。
エクセルなどを利用してサイトの設計図ともいえるサイトマップ(サイト構成・サイト設計図)を作成しましょう。
マインドマップの出来が良ければ、良いほどサイトマップが完成する時間は短くなります。
エクセルなどで作るサイトマップは深く説明しませんが、以下のようなものを想像してください。
画像のサイトマップはサンプルなのでテキトーです。
特に決まりはないですがサイトの設計図になるので、これを見ただけでサイトの全体像が見えるようにきちんと丁寧に作ります。

今回はサジェストでサイト設計を作りこみますが、実際の現場ではほかのデータも活用していきます
器用な人は記事単位でマインドマップ作ってもOK
僕はあまりやりませんが、サイト設計だけじゃなく、記事単位の記事設計にマインドマップツールを活用してもいいかもしれないですね。
シンプルなテーマでの記事でマインドマップ作るのは正直だるいですが、完ぺきな設計をしたい場合や、込み入ったテーマを扱う際はマインドマップで思考整理するとより洗練された記事が書けるようになるかもしれません。
でもサジェストのみでサイト作成はイマイチです
サイトの全体図を作るためのデータとしてサジェストワードを使うのは有効ではありますが、サジェストだけでサイトを組み立ててしまうと、「当たり前のことしか書いてないサイト」になってしまう恐れがあります。
コンテンツでサジェストを広くカバーすることはどちらかと言えば大前提になってくるので、サジェストでのサイト設計はあくまでもサイトの土台作りくらいに思っておくのがベターです。
とはいえ競合が少ないメインワードであれば単純にサジェスト網羅だけでも上位表示が出来てしまう場合もあるくらいSEOを意識したサイト設計には欠かせない作業です。
サジェスト以外でどんなキーワードを使えばいい?
となると、サジェスト以外で何のワード扱えばいいのか?という疑問が出てきますが、一概にやり方は説明できません。
検索意図というものをしっかり把握してデータには出てこない「欲望」を自分で考えることが大切です。
例えば
「●● 口コミ」は本当に口コミが見たいのか?
「●● ランキング」は果たして本当に格付けを知りたいのか?
よくよく考えるとキーワードによって真の検索意図というものが見えてきます。

これが個人差が生まれる部分ですね!差別化していこう!
説得力のある資料作りにも最適だった
アフィリエイトで稼ぐためのサイト設計に利用するのはもちろん最適ですが、例えばWEBディレクターやWEBコンサルタントのような人が一発で理解してもらえる資料作りに活用しても効果的だと思います。
エクセルでずらずらとキーワードを並べるとあんまり読む気にならないですもんね。
簡単に視覚的に優れた資料を作れるというのも見逃せないFreeMindの魅力と言えます。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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