中古ドメインは比較的広く使われている手法であるにもかかわらず、「良い中古ドメインの条件」というものは定まってないという面も目立ちます。
数千本の中古ドメインを評価したり、実際に使ってみたことがある僕が品質の良い中古ドメインの条件を紹介します。
SEOで結果を残せる中古ドメインのすべてを話そうと思います。
品質が良い中古ドメインの条件とは
品質が良い中古ドメインの条件とは、検索エンジンに素早くその存在を認識されコンテンツインすると、検索順位が付きやすい状態のことです。
中古ドメインの質が良ければ、ライバルより多少劣った記事でも比較的簡単に順位が付きます。
運用履歴が3年~10年が望ましい
まず運用履歴の長さについてです。
運用履歴の長さは3年から10年ほどが使いやすいと考えられます。
これは3年から10年だと特別にSEO効果が得られるという話ではなく短い期間であれば最低3年くらいでないとドメインパワーが付いていないことが多いということです。
長い期間で考えると10年をオーバーすることで中古ドメインの癖が強すぎて扱いにくいことがあります。
10年以上とそれほど長い中古ドメインのドメインパワーが強いことはいいことなのですが、運用履歴のサイトの影響を濃く受けすぎて使いにくいことがあります。
ちなみに10年というのは1つのサイトで10年ということなので、中古ドメインの過去の運用期間のトータル期間ではありません。
過去の運用履歴の切り替わりが無いことが望ましい
中古ドメインの過去の運用サイトの種類が何度も切り替わっていないことが良い中古ドメインの条件です。
切り替わりが激しすぎると、普通に考えてちょっとおかしいですよね?
何か悪い理由があってサイトが切り替わったのではないかという疑念とともに、リスクも高まります。
運用履歴の切り替わりは無いことがベストです。
切り替わりがあったとしても~3度程度の中古ドメインにしておいてください。
検索エンジンにインデックスされている事
中古ドメインの取得を考えたとき、検索エンジンにインデックス済みのほうが望ましいです。
理由は検索エンジンにインデックスが残っていることは新鮮である証であるとともに、手動ペナルティを受けていない可能性が高いと言えるでしょう。
有力サイトからの被リンクを複数持つ事
中古ドメインが獲得している被リンクは300本以上なら、それ以上の数の優劣はあまりないように感じます。
それよりも重要なのは被リンクの品質です。
具体的には以下のようなサイトからのリンクがあると強いです。
- microsoft
- wikipedia
- CNN
これらはほんの一例ですが、上記のような有力サイトから被リンクを受けていると非常にSEOで効果的です。
被リンクの数だけ多いような中古ドメインと比較しても格段にドメインパワーがあります。
被リンクの品質は以下のようなツールで調べると良いでしょう。
MajesticSEOのトラストフロー(TF)は手っ取り早くドメインパワーを測ることに優れています。
ソーシャルシェアされている中古ドメインである事
ソーシャルシェアされている中古ドメインは品質が良いことの現れです。
ソーシャルシェアされていることが直接的なSEO効果を生んでいるかは疑問ですが、それよりも人為的にリンクが貼られたようなスパムドメインでない可能性が高まるからです。
フェイスブック等でシェアされた履歴が残っている中古ドメインは自然な運用で安全性が高いドメインである可能性が高まります。
一度も期限切れしてない中古ドメイン
中古ドメインには二種類あると思っていて、
一つ目がドロップキャッチなどの再取得ドメインです。
これは、ドメインの有効期限が切れて誰でも自由に取得できる状態になったことのあるドメイン名です。
二つ目は中古ドメインの元の持ち主はそのドメインを手放したが、GoDaddy(ゴーダディ)等のアフターマーケット(中古ドメインのオークション会場)に出されたものです。
基本的にドメインの期限は切れていないほうが検索順位に対して優位性があります。
ドメインの期限が切れた期間が短ければ影響は少ないのですが、通常ドメインの期限が切れたということはそれなりに長い期間の空白期間があることを意味します。
ドメインの有効期限が切れたことのない中古ドメインを探すようにすると中古ドメインで成功しやすくなります。
スコア値で選ぶ中古ドメイン
やはり人間です。
抽象的な価値で語られるよりスコアでびしっと価値を数値化したほうが安心できますよね。
以下で優秀な中古ドメインのスコアを具体的に紹介します。
Majesticのトラストフロー(TF)が30以上
優秀な中古ドメインの基準として、ツールMajesticのスコアであるトラストフローが30以上はあったほうが良いです。
トラストフロー30以上のすべてのドメインが優秀という意味では無いですが、それでも30以上をハイクラス中古ドメインの基準にすると良いでしょう。
数あるドメインのサードパーティー製のツールスコアの中でもMajesticのトラストフローは抜群にドメインパワーを反映できている傾向にあります。
AhrefsのDR(ドメインレーティング)が40以上
2018年現在、エイチレフスのドメインレーティングはアップデートを繰り返しており、不安定と言えば不安定です。
ですが被リンク調査にエイチレフスを使っている人は大勢いるため紹介しますが、DRのスコアは40以上は無いとハイクラス中古ドメインとは言えません。
ドメインレーティングもトラストフローに次いで信頼性のあるスコアと言えます。
Mozのスパムスコアは4まで許容
残念ながらMOZのオーソリティのスコアはスパムドメインでも高くなる傾向があるためあまり信頼していません。
加点ばかりして減点していないという感じです。
しかし、スパムの危険度を示すスパムスコアは使える値です。
ドメインの安全を示すのに0~17で評価され、数値が大きいほどスパム度も高くなるというスコア値です。
~4までのスパムスコアはほぼ気にしないで良いでしょう。
どれほど譲歩しても10以上の中古ドメインには関わるべきではありません。
良い中古ドメインが見つかったら自分で仕上げる
良い中古ドメインというのは被リンクが多くついている傾向にありますが、被リンクが多いということは一定の割合で低品質なリンクも含まれています。
中古ドメインのリンク否認
中古ドメインのリンク否認はなるべく初期に思い切ってやってしまってよいでしょう。
Googleサーチコンソールで受けているリンクが認識され始めたら一つ一つ洗い出してリンク否認作業をしましょう。
数が膨大すぎる場合はたくさんのリンクを出しているサイトから優先的にみていってください。
以下のような参照元サイトは否認してください。
- リンク集からの被リンク
- ロシア語、中国語のページ
- 内容が一切理解できないサイト
- 見覚えのないリンク目的のサテライトサイト
- 犯罪やグレーな情報を扱っているサイト
- アダルトサイトなど自分の業種にふさわしくないサイト
よくある中古ドメインの疑問に答えます
ここから先は中古ドメイン利用者が抱く疑問について答えていきます。
言語は日本語じゃなきゃダメ?
自分のサイトが日本語のサイトいという仮定をしても、中古ドメインの言語は英語が良いでしょう。
理由としては、日本語のサイトであれば言語が同じということもあってサイト移転で不自然な点が見えやすいからです。
日本語・英語以外の中古ドメインがダメというわけではないですが、日本語英語以外だと過去のサイトの状況や、受けているリンクのアンカーテキストで理解できない場合が多いので英語が良いです。
リダイレクトされた中古ドメインは大丈夫か?
過去に恒久的なリダイレクトをされ移転済みの中古ドメインに価値があるかという疑問に関しては、気にしないでいいと思います。
そのような中古ドメインも数多く使ってきましたが、コンテンツインすることですぐにドメインパワーを持った状態で順位が付きます。
ただ気持ち的にはリダイレクト済みは何となく嫌だなというのは正直ありますね。
過去のジャンルに気を使う?
アダルトサイトなど好ましくないジャンルではないことが確認できれば、細かい業種は気にしなくてもドメインパワーの引継ぎは出来ます。
多くの利用者の声を聞くと業種を気にしている人がかなり多いみたいですが、中古ドメインを使った経験上、業種による差はありませんでした。
反応が悪い中古ドメインは載せ替えるべき?
難しい問題です。
中古ドメインは即効性のあるものも存在しますが、ドメインパワーの引継ぎにやや時間が掛かるものもあります。
中古ドメインの質が悪すぎる場合、載せ替えも検討しますがあまりお勧めしません。
中古ドメインを載せ変えるべき状況としては
- ペナルティを受けている場合
- 新規ドメインと比較しても順位の付き方が悪い場合
- ウイルスソフトで引っかかる場合
このような場合は別の中古ドメインに載せ替えてしまってよいでしょう。
中古ドメインのリスクは?
Google推奨のやり方ではないのでリスクはあります。
しかし、中古ドメインを利用する気の無い人でも知らぬ間に中古ドメインを利用してしまうくらい、多くのドメイン名の文字列は中古ドメイン化されています。
つまり、ある程度の文字列であれば使用歴がある場合が思いのほか多いということです。
これを検索エンジンが取り締まるのは非常に困難であることからハイリスクとまでは思っていないです。
中古ドメインの効果が実感できるまでの期間
これは、過去に使った経験から言うと中古ドメインの効果が出るまでに最短だと即時、長くて6か月ほどです。
最短即時というのは1回だけの経験ですが、強烈な順位の付き方でした。
長くて6か月だともはやコンテンツの評価か中古ドメインの評価かわかりませんね。
基本的に1-2か月で効果が出ることが多いようです。
中古ドメインまとめ
中古ドメインは上手に利用すればドメインパワーが付いた状態でサイト運用を開始することが可能になりますが、その効果の出方は徐々にハイクラス中古ドメインに限定されてきているように思えます。
半端な履歴を持つドメインは足を引っ張るだけなので、ハイクラス中古ドメインを選べない人は新規ドメインを利用するに限ります。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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