家電製品などを購入した際、説明書を読むのが面倒で先に手を動かしてしまうタイプの人間は私です。
GoogleのSEO対策にも説明書に相当するような「ウェブマスター向けガイドライン」というものが存在します。
大事と分かっていても説明書アレルギーの僕たちは読む気になりませんよね?
そこでSEOコンサルタントの私がスクラップブック風に要点だけ理解しやすい言葉で見やすくまとめておくことにしました。
サクッとガイドラインを読破しましょう。
2019年6月時点のガイドラインがもとになっています(更新があればこのページに追記します)。
『品質に関するガイドライン』はつまり、”小細工するな価値を高めろ”
ウェブマスター向けガイドラインを読み始めると最初の章に登場するのが「品質に関するガイドライン」です。
titleタグやaltタグ、リンク切れ防止などのような基本的なSEO対策についてと、ブラックハットSEOの禁止について触れています。
これはやるなよ、注意しろよと言っている悪者リスト
(分からない項目だけガイドラインを読みに行けばよいと思います)
- コンテンツの自動生成
- 不正なリダイレクト
- リンク プログラム
- クローキング
- 隠しテキストと隠しリンク
- 誘導ページ
- 無断複製されたコンテンツ
- アフィリエイト プログラム
- キーワードの乱用
- 悪意のある動作を伴うページの作成
- ユーザー生成スパムに関するガイドライン
- コメントスパムを防止する方法
- スパム、有料リンク、マルウェアを報告する
品質に関するガイドラインを簡潔に言えば、
- Googleのクローラーにフレンドリーなサイト作りをしろ
- ユーザーファーストで価値を高めろ
- ブラックハットSEOなどの不正行為は無益だ
ウェブマスター向けガイドラインの最初に書かれているだけあってシンプルながらSEOの基本方針になるので特段重要です。
しっかり読みたい人はウェブマスターガイドラインの公式ページを読みに行ってください。
コンテンツに関するガイドラインは多少専門的で難しいが要点をおさえよう
この「コンテンツに関するガイドライン」はいよいよ説明書っぽく専門用語で技術的な事にも触れています。90%の読者はここで脱落するそうです。
公式サイトをしっかり読んでほしいがここでは押さえてほしい要点だけまとめます。
AJAXの事
GoogleBOTはHTMLリンクは上手に理解できるが、AJAXを使用した場合は上手にクロール出来ないかもしれないと言っています。
出来るだけHTMLで実装しようと言っています。
画像の事
画像ファイルにはaltタグやキャプションを付ける、レスポンシブにする、構造化データを用いる、サイズを圧縮するなど画像SEO関するコツが書かれています。
多言語・多地域サイトの管理について
多言語サイトはどうすれば良いか書いてあります。
もし多言語SEOをやっているならあれこれ情報に惑わされ議論する前にウェブマスター向けガイドラインを読んだほうが良いでしょう。
モバイルSEOについて
モバイルのSEOについて書かれています。
モバイルフレンドリー(レスポンシブ対応や速度)なページ作りをしようという趣旨のことが書かれていますが、注目したいのは、
「スマートフォン(タブレット)は本質的に小さなデスクトップパソコン」と言い切り、スマホとパソコンで垣根が無いことを強調しています(しかしフィーチャーフォンは完全に別物扱い)。
ユーザーが関心を持ちそうなコンテンツを表示する「Google Discover」に対する最適化にも触れています。
- 基本的にはオモシロコンテンツを作るしかない
- 高画質な大きな画像はクリック率・満足度・滞在時間に好影響がある
- AMP推奨
といった内容が書かれています。
コンテンツに関するその他
実務に影響しそうなポイントをピックアップすると、「重複コンテンツ」です。
重複コンテンツは基本的にはネガティブなものですが、以下のようなページは悪意の無い重複コンテンツもあるとしたうえで301リダイレクトやカノニカルについて触れています。
当サイトにも過去記事があるので参考にしてください。
他にはあまり話題にならないガイドラインの記述もあったので紹介します。
「モバイルの請求金額を明確に伝える」という項目ですが、モバイル通信料金が追加でかかる場合はそのことについて詳しく通知する必要があるようです。
ダウンロードにかかる通信費などでしょうか。
モバイルの追加の通信費というのがどういう場面なのかハッキリしませんが、あまり話題にならないガイドラインの記述でしょう。
AMP に関するガイドライン。AMPはGoogleと相性がいいんですよ
AMPに関するガイドラインです。
AMPの技術仕様に関しては別ページにあり、このガイドラインで言いたいことは、「AMPはGoogleと相性が良いよ」という事です。
AMPの技術仕様に沿ってしっかり動作する必要があるという点と、モバイル以外のプラットフォームでAMPを展開させる気が無いという点を理解しておけばガイドラインの理解としては良いでしょう。
最後:「検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する≒タイトル超重要」
リッチリザルトとタイトルやディスクリプションに関することが書かれています。
このガイドラインではタイトルやディスクリプションを分かりやすくすることについて説明しています。
注目したいのは”こんなタイトルはNG”というヒントです。
ガイドラインに書いてある「これはNGなタイトル」
- 無駄に長いタイトル
- キーワードを羅列したようなタイトル・キーワード詰め込み
- タイトルに定型文は不適切
- 末尾はサイト名だけで固有のタイトルを目立たせる
タイトルはキーワードを詰め込みたくなりますが、あえてシンプルにしてメタディスクリプションで説明するなどの手法が書かれています。
タイトルに定型文で入れるのはサイト名くらいにして固有のタイトルを目立つようにするなど、しっかり読み込んですぐにでも取り入れたいポイントが書いてあります。
強調スニペットやリッチリザルトについての説明も書いてあります。
ネット上の情報でSEO対策を試す前に
影響力のある人や自称SEOの専門家と名乗る人が言うSEOを試す前にまずはGoogleのウェブマスターガイドラインをよく読んでおくようにしましょう。
これほど検索エンジンが進化した今でも検索エンジンを騙すようなSEOを模索している人も見かけます。
やらなくてはならない事、やってはダメな事、推奨する事、推奨しない事を理解したうえでSEOを考えればおのずと優先順位が見えてくるでしょう。
このページでは時間が無い人向けにサクッとまとめましたが、必ず一回は公式サイトを熟読することを推奨します。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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