オウンドメディアは企業にとって、ブログサイトは個人にとって、
サイトは安定的かつ継続的に利益をもたらす存在だと信じていました。

もちろん、ブラックハットSEOなどの望ましくない施策を行えば検索順位は圏外になったり、手動ペナルティを受けるリスクも想定されますが、こつこつ続けていればこれまでは基本的には安定資産でした

ところが健康アップデートなどの変動が多発、2019年5月現在でも検索順位は常に変動を続け「安定」という神話は崩れ去りました。
丹精込めて作ったコンテンツであっても、ドメインパワーがそれなりにあると思っていたサイトでもお構いなしに順位が乱高下しもはや安定と呼べるようなジャンルはあまりなさそうです。

ではこの先、長く継続的に存続するサイトはどのように設計・構築していくべきか考えていきます。
中でも今日はエバーグリーンコンテンツをSEOに具体的にどう役立てていくことが出来るか見ていくことにしましょう。

用語としての「エバーグリーンコンテンツ」とは

エバーグリーンコンテンツとは無理やり日本語化するなら「常緑」。

年月や時間が経過しても情報としての価値を失わないコンテンツのことです。

どういうことか例を挙げて説明すると、

  • 「マーケティング」という用語の意味
  • ”こんにちは”の英訳は”Hello”である
  • 円周率は3.14159265359…である

「マーケティング」の”手法”は時代とともに変化していきますが”言葉の定義”は普遍的な価値がありそうです。

未来にどのような不測の出来事があるかはわかりませんが、基本的には流行り廃りの無い普遍的なものですよね。
このような普遍的なトピックを扱ったコンテンツをエバーグリーンなコンテンツと言います。

実際にサイトでよくみられるエバーグリーンコンテンツの例

実際にサイトでもエバーグリーンコンテンツの考え方を応用してコンテンツを展開している例は多くあります。
Webの百科事典である「Wikipedia」なんかはその代表例ですが、もう少し身近なサイトを見ていきましょう。

用語集・用語辞典・辞書

ferret用語集

https://ferret-plus.com/words

Webマーケティングの用語辞典コンテンツを保有するferretの例です。
良いと思えるポイントは用語辞典と言ってもコンテンツ量も多く、一つの用語を深堀しているところです。
しかしそれでいて蛇足なコンテンツが目立つわけでも無いのでお手本として良いでしょう。

例えば「キャッチコピーとは」というページでも数行で終わってしまうような説明では無く、具体的な事例や関連用語、会話例等も掲載することでコンテンツに厚みを持たせています。

もしオウンドメディアで用語集を展開させる計画があれば以下のポイントに気を付けると良いでしょう。

  • どこよりも深堀する(どこよりも深く
  • 用語の意味を調べたいという検索意図から脱線しない(無駄なく
  • 関連用語は徹底網羅(網羅性
  • 他コラムで用語が出たときは内部リンクでつなぐ(再利用
  • 用語解説というのがはっきりわかるタイトル(~とは
KANKAN

加えて、情報の正確さが必要という点は言うまでもないでしょう。
ココでは事実を分かりやすく伝達することが重要で個人の感想や予想など属人的なコンテンツは望まれません。

データベース型サイト・リストサイト

データベース型サイトや専門的なリストサイトもエバーグリーンコンテンツの発展形態と言える場合があります。
クックパッドなどのレシピサイトも多少拡大解釈かもしれませんが含まれます。

中でも教科書的に参考になるアイデアサイトがこちらです。

歴史スター名鑑

歴史上の人物名鑑です。
歴史人物をビジネスのオウンドメディアに活かすことは困難でしょうが、考え方はとても参考になる事例だと思います。

長く安定的に一定の検索流入を稼いでくれそうですね。
ライバルの参入も比較的少なそうなジャンルです。

KANKAN

この形式のサイトはテーマさえ決まってしまえばネタ選びに悩まないというメリットがあります。

コラム

もっとも典型的なエバーグリーンコンテンツはやはり「コラム」ではないでしょうか。

例を挙げるとキリがないくらいですが、

  • アパート マンション 違い
  • 飛行機 乗り方
  • 国際電話 かけ方

これらで検索すると「検索結果での強調スニペット」というものが表示されます。

「アパート マンション 違い」での強調スニペット
「アパート マンション 違い」での強調スニペット
「飛行機 乗り方」での強調スニペット
「飛行機 乗り方」での強調スニペット
「国際電話 かけ方」での強調スニペット
「国際電話 かけ方」での強調スニペット

このように流行り廃りの無い悩みに対するアンサーコンテンツもエバーグリーンコンテンツと解釈できる場合もあります。
強調スニペットに掲載されるようなページの特徴は、老若男女誰が見ても答えが一つと決まっているようなコンテンツです。

強調スニペットに掲載されるような品質と信頼でコラムづくりをコツコツ重ねていくことで安定資産となっていきます。

画像コンテンツ・ビデオコンテンツ・芸術

拡大解釈になりますが、プレーンテキスト以外のコンテンツだって「コンテンツ」に違いありませんから、エバーグリーンコンテンツに該当するケースがあります。

いらすとや

フリー素材配布サイトの「いらすとや」もある意味エバーグリーンコンテンツの参考例になるでしょう。
プレーンテキスト以外のコンテンツ例は今後ますます増えていく見通しなので、頭を柔らかくして視点を変えてみるのも一つの手です。

SEOにどのように活かしていくべきか

ここまででエバーグリーンコンテンツと事例について理解してもらえたと思います。
では現場のSEOで活かすためにどのような戦略や考え方が必要なのか考えていきましょう。

継続的にサイトの信頼性向上・ブランド価値向上に貢献させる

エバーグリーンなクエリでの検索露出が増えればユーザー・検索エンジンともに信頼性が蓄積されていくことでしょう。
ブランドを重視するような業種であれば用語集などで度々露出することでブランド向上を図ることも可能です。

売りたいだけのサイトと学習にも役立つ情報を発信しているサイトどちらから買いたいか考えると分かりますね。

内部リンクで何度でも再利用。非エバーグリーンコンテンツのバックボーンとして機能させる

エバーグリーンではないようなページ、例えば利益に直接アプローチできる「商品ページ」、アクセス数が見込めるニュース性のあるページのSEOにも貢献します。

“非”エバーグリーンコンテンツは極端な話、嘘か本当か分からないのでドメインの信頼性も大事です。
そんな時強調スニペットに引用されるような信頼性のある記事(エバーグリーンコンテンツ)へリンクしていれば、引用元も明確だしGoogleも安心して評価しやすいでしょう

ニュース性のページ等に用語説明のバックボーンとして用語集にリンクしていればライバルのニュースページに1歩差をつけることが出来ます。

用語集で信頼性アップ

ただコンテンツだけライバルと勝負すると消耗戦や長文SEOになってしまうので、エバーグリーンコンテンツを育てて各所で再利用する という考えは長く安定したSEO設計に欠かせない概念です。
記事毎でいちいち用語の説明を繰り返すのも非効率ですし、部分一致のカニバリの恐れもあります。

データベース設計の際も都道府県名を毎回テキストとして入力するのではなく、都道府県テーブルからデータを取得したりとDB設計をするのと似ていますね。

KANKAN

作って終わりじゃ素人です。

自然なバックリンクの獲得に最適

私も用語集の設計をしてその後の運用までしたことがありますが、アクセス数は少ないのに良質なナチュラルリンクは多く獲得出来ました。

用語の説明を自分で書くのはだるいし、引用なりリンクなりしちゃえと言う感じで被リンクが増えていったでしょう。

用語説明ページの被リンクが増えればドメインのパワーの上がる
ドメインパワーが高い用語集から通常コラムへリンクするとパワーが転送される。

このような好循環が生まれました。

まさに被リンクSEO対策と呼べる施策では無いでしょうか。

ただのコラム集やブログから脱却して長期的目線で安定した「資産」に変えていこう

ただの用語辞典でもダメだし、目的意識の無いコラム運営も消耗するだけです。
採取的には少ないメンテナンスでも高い集客効果を得られるような集客コラムにする必要があるので最初から正しい設計でコラム運用する必要があります。

記事本数と文字数だけで押し切っても一時的には成果が上がるのかもしれません

ですが、頻発する検索エンジンのアップデートを毎回ヒヤヒヤしながら迎えるのは嫌ですよね。
長く安定的に事業に貢献する信頼性のあるコラム設計をすることが重要であり、検索ボリュームや関連キーワードだけ見ているようなSEO対策ではこの先消耗戦になっていくばかりです。

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