2019年令和、これからSEOを学習したり実際にやってみたい人は最初に読んでほしいことをまとめます。
(頑張ってイラストも自作)
SEO対策は小手先のような手法でも成果が出た時代もありますが、物事の本質を考えず”手法”に偏り過ぎたWEBマスターは今苦労しているようですね。
例えば、
- リンクはSEOに効くらしい。だからリンクを作って貼れば良いだろう。
- たくさんの記事を長文で書けば良いだろう。
- 薬剤師監修って書いとけばいいんだよね。
- タイトルに「公式」っていれときゃ信頼性上がる?
もしこれを読んでいるあなたがSEOの専門家では無いとしたら、心当たりは無いでしょうか。
SEOの専門家と呼ばれる人でもこのようなことを公然と主張しているケースもあります。
どれも一概に正解・不正解というのは言えないですが、考え方の問題として”こうすれば良いという噂があったからやる”というのは良くないです。
例え順位が一時的に上昇したとしても画面の向こうの訪問者を無視してテクニックしか考えないSEOを続けている限り安定したSEO流入は続かないでしょう。
本コラムでは「SEOの考え方」を話していきたいと思います。
対象読者はSEO入門者です。
具体的なSEOのやり方はサーチコンソールヘルプの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を見るべきです。
ここから先は検索エンジンの化身「G虫」の立場になって考えていきましょう。
被リンクがSEOに効くという考え方
リンクはSEOにプラスに働くけど、高品質なページからのリンクじゃないと効果無いんだよ?!というのはもはや専門家では無くても周知の事実でしょうか。
おそらく低品質なリンクが効果が無いというのは周知の事実かと思います。
では、高品質なリンク・低品質なリンクとはどのように考えるべきでしょうか。
本当のアルゴリズムの解明は不可能ですが、私が考えるリンクSEOの基本原理について触れてみます。
リンクジュースなんて呼ばれ方もしますが、ページのSEO価値を受け渡すものがリンクになります。
ページのSEO価値というものが曖昧ですが、私は「行き来する信頼」と考えています。
おそらく信頼の元となる権威あるスタート地点のようなサイト(シードサイト)があって、そのシードサイトがリンクしたサイトに信頼が少しだけ移転し、そのサイトがまたリンクするとさらに信頼が少し移転して…という具合に信頼が行き来するでしょう。
そうするとたくさんのリンクが集まるサイトはみんなから信頼を分け与えられた「権威性の高いサイト」となります。
これは、信頼できるサイトは一般的に信頼できるサイトにリンクする傾向があるというところから来ていると考えられます。
図解するとこんな感じに妄想できますね。
逆に信頼できない参照元サイトからリンクをたくさん受けていたら、一般的に考えてそのリンクを受けたサイトも信頼できないですよね。
つまり、リンクは加点するだけでは無く、減点もされるという事を覚えておいてください。
これは「逆SEO」とか「ネガティブSEO」、「リバースSEO」なんかとも呼ばれて悪用されるケースもあります。
(逆SEO・ネガティブSEO・リバースSEOとは…簡単に言えば自分のサイトのランキングを上げる努力とは違い、ライバルサイトを落とすための企ての事です。)
お金かけて長文のブログ入れれば上位表示出来る?
長文SEOに関しても結論を急ぐ前にやはり考え方が重要です。
現段階のSEOで最も評価されやすいのはプレーンテキストです。
長文のテキストコンテンツに関してはどちらかと言えば上位表示しやすいのは私の肌感覚としても感じます。
キーワード数や単語数が多く含まれるためSEO評価が一時的に上がりやすいですが、長続きはしません。
ポストクリックなどユーザーの検索行動(直帰率やブラウザバック等)を元にランキングを決定している可能性があり、中長期的に見れば長文の効果は薄いでしょう。
でも、そうは言っても長文もNGならSEOで太刀打ち出来ないよ という声が聞こえてきそうですがGoogleが評価する指標は文字数だけではありません。
2019年以降は特に以下の要素がランキングに及ぼす影響が大きいと感じます。
- 誰が言ったか?
- 属人的なコンテンツか?
どこの誰(どのドメイン)が言ったか?
誰が言ったか(誰のコンテンツか)という事もランキング付けに影響している可能性が非常に高いです。
誰というのはどの「ドメイン」かです。
実在する病院が書いた医療情報と不正オンライン薬局が書いた医療情報、内容がどちらも素晴らしく事実の内容を書いていたとしても長期的に安定して上位表示されるのはどちらかというのは火を見るよりも明らかですよね。
今日登録したドメイン名でどこの誰か身元も明かさず書いた情報よりも、
公式ドメイン、政府機関ドメイン、教育機関ドメイン、法人ドメイン、それ以外であっても信頼のシグナルが蓄積されたドメイン 等のほうが長期的かつ安定的なSEO対策が可能になります。
信頼のシグナルは何か?というのも難しい問題ですが、
- 信頼できる参照元の被リンク
- ソーシャルシグナル
- 公式サイトか否か・サイトリンクの有無
- 身元情報を明かしているか
- ドメインエイジ
等が代表的なシグナルです。
検索エンジンからの信頼度を測る方法を過去にコラムで書いてます。
属人的なコンテンツか?
属人的なコンテンツとは、書き手によって内容が大きく左右され、書き方のマニュアルが存在しない記事の事です。
良い内容が書かれた良質なコンテンツであっても誰でも書ける内容であればSEO評価は安定しないでしょう。
実際の経験から作られたコンテンツや、感情が読み取れるリアリティのある記事で読者が著者のファンになるようなコンテンツであれば参入障壁となりSEOでも安定しやすいでしょう。
企業だと属人性を出しにくかったり、ジャンルを選ぶようなやり方ではありますが、個性を売りに出来るブログやユーチューブ等であれば有効な考え方と言えます。
まさに、ナンバーワンじゃなくオンリーワンを目指すといったやり方です。
SEO対策は手法やテクニックから入らないで
これからSEOをスタートしていく人は、
1文字0.8円で大量に低品質コンテンツを生産する…。
SEO業者にゴミブログ(サテライトサイト)を発注する…。
中古ドメインを買い漁る…。
…のようなハイリスクゼロリターンなSEOを選択してほしくないからこの記事を書きました。
仮に一時的に検索エンジンを騙せても長期的に見て得策とは言えないでしょう。
楽をしてSEO集客が出来る方法は私も知りませんが、検索エンジンが優秀になればなるほどSEOは厳しくなると同時にチャンスでもあるので本質的なSEOから見直す良いチャンスだと思います。
SEOの専門家っぽい凄そうな人が「イマドキのSEOコレだ!」と言っていても流されず自分で考えるクセをつけましょう。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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