以前当サイト、WEBツールズでも取り上げた無料Wordpressテーマ「Simplicity」の後継となる「Cocoon(コクーン)」を紹介します。
Cocoon(コクーン)の使い方やカスタマイズなどは多くの人が分かりやすくアウトプットしているので私のサイトでは「SEO目線」で紹介してみたいと思います。
Simplicity(シンプリシティー)について紹介した過去記事はコチラ
Cocoonを使う事でのSEOメリット
Cocoonを使うだけで検索順位が上がるとはまでは言えませんが、CocoonにはSEO対策に有利なポイントが結構多いです。
細かいSEOメリットも多いのですが、最もメリットが大きいなと感じるポイントは大きく2つです。
- モバイルSEO
- パフォーマンス(速度)
です。
完全レスポンシブ対応でモバイルユーザビリティが高い
多くのWordpressテーマはモバイル対応と言っても「一応」対応しているだけでPCファーストなものが多かったように思えます。
(これは多くのWEBの現場で未だに見られますが、モバイルユーザーの方が圧倒的に多くてもPC画面を基準に制作される)
Cocoonはビジュアル上のユーザビリティも「モバイルファースト」となっており、モバイルデバイスでの使い心地は文句無しです。
個人的に有料Wordpressテーマの「賢威」よりもモバイルSEOは有利であると思います。
モバイルで特に読まれるようなサイトやブログであればCocoonは有力な選択肢です。
ページ速度を検証してみた
このサイト「WEBツールズ」のWordpressテーマを一時CocoonにしてPageSpeedInsightでテストしてみた数値を参考値として掲載します。
(あくまでも単純にテーマを取り替えただけでカスタマイズなどは考慮されていません。)
まずWEBツールズのWordpressテーマである「賢威」でトップページ測定したところモバイルでは「遅い」に分類される「49」というスコアでした。
単純にテーマを入れ替えただけなので完全に平等と言えるテストでは無いものの、速度はモバイルで「平均」に分類される「53」にスコアアップしました。
さすがに僕も速度に関するチューニングはサボっていたのでテーマをチェンジしただけでいきなりハイスコアとは行きませんでしたが、それなりにテーマで速度に差が出るという事と、Cocoonのパフォーマンス性能が低くは無いという事がお分かりいただけたと思います。
WC3のバリデーションチェックしてみた
Cocoonの公式サイトにはW3Cのバリデーションエラーが0とあったので私の環境でもチェックしてみたところ、1個だけWarningが出てきましたが大したことのないエラー内容でした。
やはりCocoonはHTMLレベルでもSEOに強い作りになっていると言えます。
マークアップの構造もオーソドックスな記述でブログをはじめ多くの形式のウェブサイトに適しているなと感じました。
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特にSEOに強いと思った箇所は以上ですが、以下では多少マニアックなSEOメリットを紹介していきます。
SEOerならおっ!と思うありがたい機能です。
おっ!イイネ!と思ったSEO機能
ここからはCocoonの多少ディープなSEO機能についてです。
301リダイレクト機能
プラグインやカスタマイズをせずに301リダイレクト機能を備えたWordpressテーマはあまり見かけません。
中古ドメイン使用者だったり、記事を多く管理する人はリダイレクト機能は頻繁に使うのではないでしょうか。
プラグインでも実装できるものはありますが、1つでもプラグインの数は減らいしたいもの。Cocoonの「301リダイレクト」機能は本気でSEO対策に取り組む人には嬉しい機能です。
記事投稿画面の画面左側に「リダイレクト」という項目があるのでそこから設定可能です。
SEOタイトル・メタディスクリプション・キーワード
記事個別でタイトル・メタディスクリプション・メタキーワード・noindex・nofollowの設定が出来ます。
この機能自体はそれほど珍しくないのかもしれませんが、タイトルやディスクリプションでは文字を入力するとリアルタイムで文字数が表示されるので細かいながら嬉しい機能と言えます。
記事投稿画面の「SEO設定」という項目から設定可能です。
更新日の変更が出来る
更新日の変更機能が備わっています。
更新日の変更は意外とありそうでなかった、まさに痒いところに手が届く機能と言えるでしょう。
使い道は様々ですが、大幅なリライトや時事ネタに合わせて更新日を自由に書き換えることが出来れば便利でしょう。
記事投稿画面の「更新日の変更」から設定可能です。
カスタム404ページが作りやすい
404ページのカスタマイズがダッシュボードから出来るとは親切な設計ですね。
cocoonの設定の中の「404ページ」という箇所から設定画面に行けます。
設定画面に行くと、
このように404エラーページの
- 404ページ画像
- 404ページタイトル
- 404ページメッセージ
の編集が可能です。
SEOの観点でもユーザビリティの観点でも404ページというのは手抜きされがちなポイントの一つですので、しっかりとユーザーに優しいエラーページを用意することはプラスに働きます。
「カスタム404エラーページ」について書いた過去記事も参考になさってください。
SEO用Wordpressテーマ(有料)なら
最近では良い意味でWordpressテーマが乱立気味に感じますが、無料テーマと有料テーマの機能差は小さくなってきているようです。
今回紹介したCocoonを利用しても十分パフォーマンスを発揮できるでしょう。
僕としてはこのブログでも利用していますが有料の「賢威」を利用しています。
賢威もおすすめですが、必須とまでは言いません。
ですが、SEO対策に気を取られ過ぎて肝心かなめの「コンテンツ」が疎かになってはいけないので無料・有料のSEOに強いWordpressテーマを選ぶようにしてください。
賢威の紹介記事も載せておきます。
賢威に関しては賢威8.0もリリースされるとのことで、SIRIUS(シリウス)なんかもそうですが、やはり良いサービスというのはいつまでもアップデートされ続けるのですね。
WordPressテーマでは無いが、サイト作成ツールの「SIRIUS(シリウス)」も過去に紹介しました。
SIRIUS(シリウス)も同様に長くアップデートされ続けている良ツールだと思います。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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