2019年3月12日前後に数日間~数週間かけて起こったコアアルゴリズムアップデートで僕が保有しているサイトでも大幅にアクセス減となりました。
SEO流入のみで、1日で安定して7000~10000PVほどあったサイトのページビュー数が3000~4000PVほどになってしまいました。
50%以上は失った感じです。
ではこのような場合、どのようなチェックや対策を行えばいいのか考えていきましょう。
(手動ペナルティや警告等を受けていない事が前提です。)
最初に出来る事は「何もしないで平常運転」
変動で検索順位を下げてしまって焦る気持ちは僕も同じです。
ですが、短くても約1週間、可能であれば2週間ほどはやり方を変えないで平常運転しましょう。
理由は
- まだ変動中だったりGoogleによるテスト実施中である可能性があるから
- データが不足していて仮説のみで施策することはオススメ出来ないから
- 変化が出た場合、それが施策によるものか変動によるものか判別不能になるから
何もしないというのはサイトに対して行う直接的な施策の事であって、傾向の分析等はしても問題無いです。
変動が落ち着いてきたらデータを元に仮説を作る
変動で順位やアクセス数を下げて1週間~2週間ほどで動きが少なくなってきたらさっそく対策に入ります。
ネットやツイッターで拾った情報で手あたり次第にSEO対策するのではダメです。
自サイトが(結果的に)下がった要因をデータを元に仮説を作り対策と効果測定を行い戦略的に改善していきましょう。
今回のようなコアアルゴリズムアップデートでもGoogleがアナウンスしていますが、よくGoogleは「アルゴリズムアップデートを追うな」とか「ウェブマスターに求めることは不変だ」などと言っていますね。
このことから分かるように下がったすべてのサイトに効くような特効薬は無いのでツイッターで有名な人がもっともらしいことを発言していたとしても自サイトに当てはまるかどうかはわかりません。
あくまでもデータと数値で目に見えたことを信じてやっていってください。
自サイトばかり見ないで「検索結果」を見る
サイトの問題を見つける際に自サイトばかり見てしまう人がいますが、忘れてはいけないのが検索結果は「相対評価」という事です。
自サイトとにらめっこするよりも、どのようなサイトが上位化されているかを見つけるようにしましょう。
完全には誰にも分らない事ですが、絶対評価的な目線だと下がった自サイトのSEO評価は1ミリも下がってないのかもしれません。
上位化された競合サイトが評価を急上昇させただけかもしれません。
基本的なやり方としては、
—
アクセスが大幅ダウンしたページ・クエリを特定
(逆にアクセス増のページもあれば分析対象に)
↓
代わりにどのようなサイトが上位化されているのか?
↓
このことに規則性はありそうか?
↓
施策や方針の決定
—
規則性とは例えば
- 公式サイトが上位化してる(ドメインパワー系の施策?)
- まとめサイトが上位化してる(ドメインパワー系の施策?)
- 別記事がランクインしている(検索意図が変動した?リライト?)
- リンク数が多いページ(リンク・サイテーションビルディング系の施策?)
この検索結果のリサーチは大変に骨の折れる作業ですが、結果的にSEO改善までの労力は短縮されます。
やってみればわかりますが、なかなか100%断定は出来ないと思います。
ですが、精度の高めの仮説をもって施策方針を決めることで少なくとも墓穴を掘るようなマイナス施策に手を出さずに済むでしょう。
低品質ページを見つける
低品質ページがあるかどうかも必ずチェックします。
これまで低品質ページ扱いでなくても、変動後から低品質ページになるケースも珍しくありません。
やり方としては例えば、GRCを使うなら全ページのタイトルタグやURLをキーワードに見立てて順位計測することです。
タイトルタグで1位を取れ無いことは余程のワケがあると考えてください。
1位では無い場合、ページのカニバリや他サイトとの類似等、つまり「低品質」であることを疑ってください。
GRCというツールについての関連記事
Website Explorerというツールはサイトのタイトルリストを抜き出すことが出来ます。
Googleサーチコンソールでも有益なリサーチが出来ます。
検索パフォーマンスで変動前と後で検索クエリを比較することで下落したクエリの目立つところは簡単に見つけられます。」
Googleサーチコンソールでは「検索パフォーマンス」でクエリの分析が期間指定で比較できます。
このように変動前後で比較するとパッと簡易的に傾向が掴める場合もあります。
サイトの信頼性を確認する
サイトが急落する際の下がり方傾向として2種類あると考えています。
- クエリやページ単位で下落(または上昇)
- ドメイン単位で下落(または上昇)
前者は検索意図の再リサーチやリライトで1ずつ改善していけるのである意味わかりやすいですが、後者のドメインそのものの下落(ドメイン単位でフィルターのようなものにかかる)は厄介です。
実際、ドメイン単位の下落も細分化していけば結局ページ単位の問題の集合体なのですが、ドメイン単位で下がった際の傾向・特徴としては
- 変動の傾向がつかめない
- サイト名で1位では無い
- サイト名でサイトリンクが表示されない
- 特定のクエリやジャンルでは無く全体的に下がっている
- アクセスが残ってる大きめのクエリがほとんどない
- ブラックハットはやっていない
主にこのような傾向があれば、ページ単位に加えてドメイン単位でSEOの見直しを行ったほうが良いでしょう。
検索エンジンからの信頼性については以下の記事に譲ります。
心構え
精神論みたいなのは嫌いですが、
「今回の変動を乗り切る」という考えは捨ててください。
対処する際は「サイトをより良くする」という気持ちで臨むべきです。
普段からもサイト評価を下げる理由を検索エンジンに与えないようなサイト運営が大事ですね。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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