大規模サイト、いわゆる記事数・更新頻度で戦うようなサイトの作り方を紹介します。
PVがとにかく欲しいアドセンスサイトや多くのユーザーにリーチしたい企業のオウンドメディアなんかを想定して解説していきます。
消耗するだけの大規模サイトはもう卒業
安く調達した記事数、圧倒的更新頻度…だけでは出だしは良くても必ずどこかで破綻するのは明白です。
もちろん記事の品質を良くして、ユーザーのためになるコンテンツを配置することは前提ですが、ここではもう少し再現可能で戦略的なことについて考えていきます。
安く低品質な記事で予算と時間だけ食って消耗するメディア運営は卒業して以下で解説する戦略を取り入れていきましょう。
効率良くトラフィックを集める基本戦略
予算と人員がそろえばだれでもアクセス数を稼ぎ出せますが、「効率化」「最大化」をテーマに大規模メディア制作を解説していきます。
コンテンツを上手にリサイクル
コンテンツの組み立て方の基本戦略は量産可能なDB型コンテンツを意識すると良いでしょう。
分かりやすい例を挙げると、
- 不動産情報
- 食材辞典
- プロ野球選手名鑑
- アニメのキャラ解説
- 飲食店情報
- 空港情報
ここで言いたいのは、
ある程度雛形を決めたら、あとはあまり考えることなく量産できる(リサイクルできる)タイプのサイト・ブログです。
毎回記事ネタを考案して、コンテンツ制作となると毎回ゼロからスタートみたいな感じで非常に疲れますよね。
よく言われることが、流行り廃りの無い長く不変のネタが良いという事ですが、
これは半分正解で半分不正解に思えます。
恒久的なネタ(エバーグリーン・コンテンツ)を扱うと流行り廃りがあまり無いので安定するというメリットがあります。
しかし、流行り廃りがあればスピード勝負の面もあるのでトレンドネタも考え方によってはメリットがあります。
私はどっちがいいと言いたいのではなく、エバーグリーン・コンテンツとトレンドのいいとこ取りをしていくハイブリッドを推奨しています。
また後述します。
情報を整理できるカテゴリ設計
カテゴリ設計はロジックツリーで考えていきましょう。
大規模サイトでは後からのカテゴリ再編が難しくなる場合があるのでなるべく事前に完成度の高い設計をするべきです。
場合によってはこの部分だけ私のような専門家に依頼するのもアリでしょう。
カテゴリ設計例
これはあまりよくない例です。
ロジックツリーの型に当てはめた場合、上記のようなサイト構造だと「キレイになりたい」というお悩みベースで作られていますが、きれいになる方法は老若男女方法が様々でカテゴリとしての運用が難しくなります。
ロジックツリー型でカテゴリを設計する際は誰が見ても答えが同じであるようなツリー型にします。
テーマ「キレイになりたい」
↓
キレイになる方法は人それぞれだよね
↓
じゃあ、あれもコレも追加…
このように設計が上手くいかなくなります。
更にサブカテゴリの階層では「アンチエイジングコスメ」が二個出現してしまいました。
固有なカテゴリで被りなく網羅させるという事も意識します。
こちらの例だと、
メインテーマ「SEO対策」
↓
SEOは外部と内部がある
↓
じゃあ、外部対策にはバックリンク、SNSがあって…
と老若男女誰が見ても一致します。
わざとらしく書くと、このようなツリー型が理想的なカテゴリのツリーです。
トレンドネタとエバーグリーン・コンテンツ
10年後も不変なエバーグリーン・コンテンツにするべきだ!
トレンドネタはすぐに上位表示出来て成果が出やすい!
どちらの言い分も正解でしょうが、本当の正解はあなたがどのようなサイトを保有したいのかによって変わってきます。
僕が推奨するのはトレンドとエバーグリーン・コンテンツのいわばハイブリット型ですが、仕組みは単純です。
サイトの公開初期のころはドメインパワーも無く、ライバルの多いエバーグリーン領域では全くアクセスを集めることが出来ません。
ところが、スピード勝負のニュース系ネタ(トレンドネタ)ならば、ドメインパワーやドメインエイジに影響されずに検索流入やSNS流入でアクセスやバックリンクを獲得可能になります。
すぐに話題が去ってしまってもある程度アクセスが集まることでドメインパワーは上がりやすい(主にSNSシェア等で)傾向にあります。
要はサイト初期のころはトレンドネタ比率高めでアクセスとドメインパワーを蓄積させ、サイト後期(約6~9か月後)に流行り廃りの少ない安定ネタを投入することで無駄無く効率よくサイトを成長させられます。
やはりトレンドだけではいつか限界が来るし、恒久的なネタは言うほど簡単にSEOで成功できないし、と考えながら僕自身いくつかのメディア運営してきましたが一番勝率の高いやり方でした。
月間10万PVのメディアについても記事を書きましたが、2019年2月現在では月間30万PVを超えるまで伸ばせています。
初期記事数より更新頻度
初期はトレンドネタの比率を高めると話してきましたが、それと同時にリリース初期のころは更新頻度を出来だけ細かくした方がサイトの成長は早いです。
例えば、毎日新記事がアップされている状態が長期間保たれていればクローラーからは「新鮮なコンテンツ」と認められクロール頻度も多くなります。
結局、流行りネタに記事数かよと思われそうですが、あくまでメディアの初速を高める工夫です。
「ドメインパワーがある状態」に早い段階で持っていくことがメディア成功の近道だと思うのでこのような戦略を実践してみました。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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