ドメインやURLを変更する機会は通常無いものですが、長くWEBメディアを運営していると不意に訪れるイベントでもあります。
ドメイン変更やURL変更自体は手軽にできてしまうだけにSEOで大きな損失が無いように事前に学習していきたいところです。

本コラムではドメイン変更・URL変更・リダイレクトの注意点についてまとめます。

どうしてURLを自由に変えちゃまずいの?(URLの永続化)

ドメインの永続化が何故求められるのか。
ドメイン変更やドメイン自体の変更が無くてもURLを変えることが何故ネガティブなことなのか理解しましょう。

リンクやSNSシェアなどの評価の蓄積があるから

一番大きな要因はこれまで獲得してきた外部SEO資産の蓄積によるものでしょう。

外部リンクの獲得が多かれ少なかれSEOに影響するモノですが、適切に継承作業をせずドメインを変えてしまうと得た「バックリンク(被リンク)」や「SNSシェア」がリセットされ無効化されます。
(稀にあえて無効化させるケースもある)

バックリンクの質にもよりますが、基本的には得たバックリンクを失うことは損失です。
また、せっかくSNSシェアしてくれたのにリンク切れになってしまうという事はユーザーの信頼を失う事にもつながります。

さらに、ドメイン名そのものの変更が無かったとしても、適切に継承せずURLの変更があれば100%ではないにしろ、バックリンク資産やSNSシェアは失われます。

ドメイン名の変更とは
変更前:aaa.com
変更後:bbb.com

URLの変更とは
変更前:aaa.com/mypage/
変更後:aaa.com/my-page/

注意!これもURLに該当しますよ!
変更前:http://aaa.com
変更後:https://www.aaa.com

httpsのsやwwwの有り無しも広義の意味ではURL変更になります。

だからこそドメイン名は後悔の無きよう、しっかり考えて決めるべきです!

ブックマークユーザーや印刷物での不利益

ブックマークしてくれているユーザーや印刷物(パンフレット・書籍・看板 等)からせっかくサイトに訪問しようとしてくれても、ドメイン変更されてしまい古いドメインが存在しなかったら機会損失です。
下手したら「もう潰れてしまったの?」などと勘違いされる危険性もあるので、WEB上の住所にあたるドメイン名はそれほど重要なのです。

後述する適切なドメイン変更方法でしっかり自分のSEO資産を保護してください。

ドメイン変更するのはこんな時

ドメイン変更やURL変更は基本的には理由が無ければしないほうが良いネガティブなものですが、以下のようなケースではドメイン変更(URL変更)が検討されます。

  • 会社や事業の吸収・合併
  • サイトの売買
  • SSL対応化によりhttpsへ変更/li>
  • ブランド名変更に伴いドメイン名も変更になった
  • ドメイン名の更新忘れで消失させてしまった
  • サイト構成のリニューアルに伴うURL変更
  • レジストラからの停止措置
  • 回復できない手動ペナルティ

SEO価値をリセットするためのドメイン変更はGoogleガイドラインでは禁止されているので注意してください。
通常、これらのような要因があってドメイン名変更やURL変更をします。

ビジネスでWebサイトを運営しているケースでは意外とドメイン変更やURL変更に出くわす場面は多いものです。

SEOで失敗しないためのリダイレクト知識

ドメイン変更もURL変更も広義の意味ではどちらもWeb上での住所変更になるので、古いURLから新しいURLに継承する作業が必要になります。
イメージとしては、お店の住所変更したから古い物件に貼り紙をして新店舗にお客さんを誘導する感覚と一緒です。

古いURLから引っ越ししたことを示す301リダイレクトというものをします。

誰かが旧URLの
aaa.com/about/
へアクセスしてきたら、

このURLは bbb.com/about/ に変更になりましたよと自動で新URLに転送してあげます。

つまりユーザーはブックマークやリンクを辿ってaaa.com/about/にアクセスしても、閲覧できるのは bbb.com/about/という事になります。

301リダイレクトは大きく2つの効果があって、

  1. ユーザーを目的のページへ正しく誘導できる
  2. 検索順位やバックリンク資産を引き継げる

ユーザーを正しく導くのはイメージしやすいかと思いますが、Google(検索エンジン)に対しても引っ越ししたことをお知らせ可能です。

正しく301リダイレクト処理をしておけば、通常数日~数週間程度で検索結果に掲載されるURLも新しいものに置き換わります
ただし、あくまでもリクエストに過ぎないので必ず引き継げるとは限りません。
場合によってはSEO価値はリセットされる可能性もありますし、検索結果での掲載が長期間更新されず古いURLが残ってしまう場合もあります。

良くも悪くも継承する

ここで注意したいことはSEO資産を引き継ぐのでページの良い面だけでなく、ネガティブな面も継承することになるので留意点としておさえておいて下さい。
ネガティブな面とは、「ペナルティを受けている」「SEO上、評価されていないページ」等。

301リダイレクトのやり方

WordPressであればリダイレクトのプラグインを用いると専門知識が無くてもリダイレクトしやすいです。
僕は「Redirection」というプラグインが使いやすいと思います。

一般的にはhtaccessというファイルに記述します。
記述方法については「Apache チュートリアル: .htaccess ファイル」で学習すると良いでしょう。
http://httpd.apache.org/docs/2.0/howto/htaccess.html

いずれにせよ、リダイレクトが正しく動作しているかリダイレクト確認ツールなど用いて検証してください。

▼リダイレクトチェックツール
http://ohotuku.jp/redirect_checker/

hotuku.jp
ohotuku.jpというツールです。リダイレクトチェックツールはほかにもあります。

よくある301リダイレクトのNG例

301リダイレクトは「URLの引っ越し」に該当するものです。
引っ越しとは言えない以下のような使い方はNGで、最悪の場合ペナルティ対象です。

  • 複数回のリダイレクト
  • 1つのページへ大量に集約させるリダイレクト
  • 関係ないページからのリダイレクト

複数回のリダイレクト

仕様上、リダイレクトは5回まで有効なようです。
それ以上だと404を返しますが、基本は1回のリダイレクトで済ませるべきです。

あまり何度もやってしまうと、転送スパムと疑われたり、ページの表示パフォーマンスに悪影響があります。

特別な事情が無い限りはリダイレクトは1回と覚えておいてください。

1つのページへ大量に集約させるリダイレクト

中古ドメインを買っては全てTOPページ(ルートドメイン)にリダイレクトさせて使うという手法(?)を行っているケースも見受けられますが、本来の301リダイレクトの目的と大きく異なるのでNGです。

ですが、ページが統合になるケースは十分考えられるので、例えば2~3ページを1ページに集約するような301リダイレクトであれば問題ありません。

関係ないページからのリダイレクト

ページの内容や目的が合致しない、関連の無いページへのリダイレクトもNGです。

リダイレクト元ページのページランクやSEO価値だけ見てリダイレクトリストを作っているケースがありますが、ハイリスクもしくは正しく価値の転送が出来ない場合があるので、あくまでも「引っ越し」という使い方をしてください。

SEO業者の載せ替え提案は要注意

ドメイン変更は確かにインパクトのある施策であることは間違いありません。
だってドメイン名が変わって再度ランキング評価されるのですから。

しかし、そのことを逆手にとって営業してくるSEO業者には注意してください。
彼らは以下のような言い分でメリットを説明してきます。

  • ペナルティ解除のため
  • 中古ドメイン載せ替えてドメインパワーアップ
  • Googleにマークされてるから(?!笑)

SEO価値がお金で買えたら誰でもそうします。

酷いケースでは中古ドメインを毎月のように載せ替えてブラックハット手法を継続しているケースもあるみたいです。

基本的にはドメインの永続化が理想でドメイン変更・URL変更・ページ削除は正当な理由が無い限りは推奨しません。
理由があって正しい手法でドメイン変更・URL変更すればリスクも最小限で済むので怖がる必要はありません。

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