サイトを立ち上げる前にきちんと「サイトSEO設計」してますか?
事前のリサーチも無くサイトを作るなんてよほどのセンスや知識がないと難しいものです。
多くの検索意図や答えがあるKW
→カテゴリページいくつかの検索意図があるKW
→まとめ記事や場合によっては長文記事一つの検索意図のKW
→答えを先に置いた記事固有名詞KW
→TOPページ— KAN@Webマーケティング (@accesskanno) 2018年11月8日
サイトSEO設計をするのに「エクセル」や「マインドマップツール」が役に立つのですが、実際にどのように作業しているかをなるべく実践的に解説していきたいと思います。
マインドマップツールでは以前にFreeMindというフリーソフトを紹介していますが、最近のお気に入りソフトは「XMind(エックスマインド)」(無料)です。
なので、今回使うソフトはXMindです。
手元に用意してほしいツール
以下のツールを用意してください。
いずれも無料のツールです。
- XMind(http://jp.xmind.net/)
- 関連キーワード取得ツール(http://www.related-keywords.com/)
- Googleスプレッドシート等
関連キーワード取得ツールについては過去記事もあります。
このツールについて全く知らないという人は読んでいってください。
サンプルプロジェクト(今回のSEO設計の題材)
今回の企画は実在するものでは無いですが、「観葉植物」についてのメディア立ち上げとしましょう。
サンプル案件詳細
- 観葉植物の通販に関心ある人を集めたい
- 継続更新は基本的にはしない
- 独自ドメイン(新規ドメイン)
こんなようなプロジェクトだとして進めていきましょう。
要はブログのように更新はしたくないけど、しっかり順位取ってアクセスが流れてこないと困るよって感じのプロジェクトですね。
頻繁に更新するようなサイトであれば、正直なところ最低限のサイトSEO設計でも軌道修正が出来るのでやりやすいのですが、ジャンルやテーマが細かく指定されていて放置型の作りきりのサイトにしたいのならばある程度の最初の設計が必要です。
ドメインパワーや記事数で押し切るようなメディアも幅を利かせていますが、やはりSEOとは狙ったワードをピンポイントで狙い撃ちにする事だと思います。
では作業開始と行きましょう。
1.メインワードを選定する
まず、最初にやりたいことはメインワードの選定です。
今回は広告収入(Googleアドセンス)を得るだけと仮定しているので、アクセスが集めやすそうなキーワードでいいすが、実際の現場だとサイトの目的=事業の目的になると思うのでしっかり考えてください。
メインキーワードとはサイトSEO設計でも中心に考える重要ワードです。
サイトの存在意義は何か?というときに最初に出てくるワードですので、慎重に決めるようにします。
このサイトに訪問する際の検索意図の最も大きいキーワードになります。
ですので、言い換えるなら「メインワード」というより「メイン検索意図」です。
メインワードが以後のSEO設計の考えの中心になります。
今回のサンプルプロジェクトではメインワードを「観葉植物 通販」とします。
2.キーワードを抽出してサブワード・カテゴリを見つける
メインワードが決まればメインワードを軸にサイト内の成分を抽出していきます。
サブワード抽出はいくつかの方法がありますが、最も検索意図に近いと思われのはサジェストワードです。
サジェストキーワードだけでは完全とは言えないもののサジェストベースでSEO設計することで大外れ、という事はあまりないように思えます。
関連キーワードツールでサジェストワード取得
今回メインワードが「観葉植物 通販」なので、とりあえずそのまま関連キーワードツールに入れてみます。
サジェストリストはコピーできるので控えておきます。
検索意図をリサーチ
「観葉植物 通販」とそのサジェストワードを実際に検索して、検索意図を把握します。
検索意図のリサーチはシークレットモードでGoogle検索して検索結果に出てくる上位サイトを良く見ることです。
見るポイントとしては、
- 購入のためのサイトなのか
- 公式サイトなのか
- 男性(女性)向けなのか
- リストなのか
- 記事なのか
Googleの立場になりきってみて「どういう意図でこれらのサイトを上位化させているのか」をよく分析します。
結果的にこの作業が丁寧であればあるほどサイトの成功率は高まる傾向にあります。
XMindでツリーマップ化
検索意図を調べて振り分けていくのですが、マインドマップツールを利用するときれいにまとまるのでお勧めです。
ではやっていきます。
まずマインドマップの真ん中に「メインワード」を置きます。
最初からきっちり分けるのは難しいからどんどん書いていっていいと思います。
検索意図ごとにキーワードをまとめていきます。
このような形でただのサジェストキーワード群だったものがサイトの構成っぽさを帯びてきます。
マインドマップツールの使い方に決まりは無いのでやりやすい形式で良いのですが、僕の場合は大体こんな感じ(下図)で使っています。
プロジェクト規模やジャンルの特性によって結構記法を変えているので、あくまで一例です。
検索意図分類のポイントは
- SERP(検索結果)をよく分析して検索意図を知る
- 同じ検索意図は1ページで(カニバリ防止)
- 別の検索意図でもユーザーにメリットがあるなら内部リンクも
この作業をするメリットとしては、キーワードカニバリ防止になる事、検索意図把握につながるという事があります。
ただし、現時点では誰でも見る事の出来るサジェストワードを分類しただけに過ぎないので、プラスアルファでオリジナリティも追加していくようにしてください。
オリジナリティは何でもよいわけでは無く、あくまでも検索意図の先読み等、検索意図から逸れない範囲で行います。
3.ブランディング意識
ブランディングも意識します。
ただ、ここで言う「ブランディング」とはマーケティング用語のブランディングとは多少違います。
【ルートドメイン(TOPページ)のSEO】
かつてTOPページでの長文SEOは強かったけど、今はサイト設計を行いページの集合体としてTOPを押し上げる意識を強く持ってます。
TOPページはブランディングを意識したほうが結果的にSEO安定します。
— KAN@Webマーケティング (@accesskanno) 2018年12月20日
2018~2019年にかけての健康アップデートなどの動き方を見る限り「信頼性」というものが重要になって来ています。
一般の人よりはSEOに詳しい僕が「このクスリは〇〇に効きます」というような医療系記事を書いてもなかなか上位にヒットすることは無いでしょう。
SEOの世界では誰が言ってる?
↓
どのドメイン名が言ってる?
↓
公式サイトが言ってる?
↓
ブランド名の指名検索で1位かつサイトリンクが出るか?
のようにドメインの信頼性をある程度、視覚的に観察可能です。
ドメインの信頼性はこちらの記事でも書いています。
Googleは固有名詞を固有名詞と、
公式サイトを公式サイトと知っています。
公式サイトも商標ワードも固有名詞ワードも強調スニペットも検索結果の特性を理解しないことには上位化するためのコンテンツを考えることが出来ません。
Googleが検索結果に「Google for Jobs」という求人情報掲載の投入を進めていることから分かるように、検索結果は検索意図に沿ってより便利に進化していくものと考えられます。
私が考えるサイトSEO設計は誰がやってもなるべくブレる事の無い「情報を適切な人に届ける」というシンプルな基礎工事のようなものです。
多くのサイトはSEOのテクニックに走りすぎてこの基礎工事がずさんな有様となっているので、今一度サイトのSEOの土台設計を見直してみてはいかがでしょうか。
主にWebメディア運営やSEOコンサルティングの活動を行っています。札幌在住のフリーランス。その他の活動:オウンドメディア立ち上げ/コンテンツ制作/プロジェクトマネジメント/Webデザイン/LP制作
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